jennifer92

ついでに、詳しく診られてどれくらいの傷かわかった

" ついでに、詳しく診られてどれくらいの傷かわかったらチカラで治せなくて面倒なので、ハルの提案もそのまま笑って退けた。

暫し、5人で立ち話をする成り行きとなる。

「ツイナルスくんもライルテッ 股票戶口 くんも、強いね。今の学年でこれなら、2人が3年になる頃にはわたしは抜かされてしまうな」

「まさか!御謙遜を」

穏やかに言ったのは会長で、素早く反論したのはツルーナ。

俺は間を取って、もしそうなっても俺が3年の時は会長は学園にいないので比べられない、と茶化しておいた。

一方で、鎌を掛けるなら今だな、と、頭の中で冷静に考える。顯赫fut植髮

会長はいつでも躱せるだろうが、今はツルーナが居る。

とってもわかりやすい、「弄られキャラ」ツルーナが。

「センパイと会長って、仲いいんですか?」

俺のこの探りに、会長はさらりと「そうだね」と答え、ツルーナは一拍置いた上、堅い声で「ああ」と答えた。

……会長の答えを聞いてから回答したのが丸分かりだった。

騎士は割と愚直な奴が多いって、誰かが言ってたなぁ。

思わず可哀相な気分になってしまった。

それでいいのか、ツルーナ・ツイナルス。

ああ、なんかもう、探り入れるのも面倒になってきた。

「……もしかして、俺とツルーナセンパイに手合せさせたの、会長ですか」

というわけで、ストレートに行ってみた。

これに対しても、会長は眉一つ動かさなかったが、ツルーナは――止めよう。哀れすぎる。

「何故わかった」と書いてあるツルーナの表情を見て、もう誤魔化しても無駄かと会長も苦笑する。

その苦笑で漸く自分の表情に気付いたツルーナが、慌てて顔を引き締めた。

遅い。遅すぎるぞ、ツルーナ。

どこか諦めたように苦笑した会長は、そのまま小さく息を吐く。

それから、まったくいつもと変わらない抑揚で口を開いた。

「よくわかったね」

これをふてぶてしいと取るか潔いと取るかは難しい所だが、会長がやると何故か「潔い」印象が強くなる。

容姿も多分に関係してそうだが、それ以上に、会長の性格が滲み出ているのかもしれない。

「いや、実は勘だったんですけど」

「では、鋭い勘だと誉めておこうか」

「あはは、どーも」

俺は笑う。

会長も、同じく笑った。

何故かハルが一歩引いた。

さて此処からが本題だ。

「何故、と、お聞きしても?」

成り行きを伺う他2人、ツルーナは自分の所為だと未熟を責め、エートは、小さく笑った。"

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