エコビラの食
ここの暮らしで一番私たちの食を支えてくれているのはこの畑、
通称“Jardim do sol 太陽の庭”。
何もないところから始めて森へと生まれ変わって行ったIPECで、
唯一広範囲で太陽の恵みを受けている場所。
私の食事作りは我が家のすぐ隣にあるこの畑での収穫から始まる。
採れたての野菜、
バジル、オレガノ、ミント、パセリ、ローズマリー、レモングラス、ピンクペッパーなどの豊富なフレッシュハーブたち。
もちろん全て100%オーガニック、
エネルギーが全然違う。
家族の健康を守る食事を作る者としてこんなに嬉しいことはないって毎日思う。
スーパーみたいにいつでも何でも揃っているわけじゃない、
だから今日は何を食べたいかって考えるより、
まずは食材を見てプラス家族の体調を見てその時のメニューを決める。
そして喜んで欲しいから、
その時期にあるいくつかの野菜を駆使していつも頭はフル回転。
なるべくここで手に入るもので作るから、
何も考えなくても自然と身土不二に健康な食事になる。
一日30品目食べましょうって小学校で教わったことも自然の摂理に合ってませんよ、
ってまやかしに(笑)気づきます。
もともと減っていたけれど、
自給自足に近づいてくると、
お肉もほとんど食べなくなる、月に1回食べるか食べないか。
自分で育てるには食べるまでのプロセスにそれなりのエネルギーが必要なことも、
じゃあ外で買うには安全なものがどれだけ手に入りにくいものなのかも分かるから。
少なくとも毎日食べることが自然なことではないんだな~って。
ちなみにIPEC内にはいくつも小さな畑が点々とある。
けれど乾期の一滴も雨の降らない6カ月間は水やりにはそれなりにエネルギーが必要、
なのでここでは今の乾期の時期、
ビラの近くの大きな畑で補うのが持続可能な方法かと思う。
それと魚の池から水を循環させ野菜の根を通って水をきれいにし、
池に戻すというプロジェクトもやっている。
乾期にも水をあげる必要が無く野菜と魚も食べられるというもの、
安全な魚の餌を十分に持続的に用意できるか、という面で課題あり。
ここはエコビラでありながら学校であり研究所でもあるのでそんなこともしています。