エコビラの水。


ここでの生活は町(ブラジル、日本とも)とは大分違う、
ひと言でいえばとってもシンプルなんだ。
そして全てが繋がっている。
私が感じてることも含めて少しずつ紹介していきたい、
きっとおもしろいから。

まずは生きる上で最重要事項とも言える水について。
特にここIPECがあるピリノッポリスはブラジルのサバンナ(セラード)と呼ばれる地域、
年の半分は毎日のようにどしゃぶりの雨が降り、
半分は一滴も降らない乾期になる、
IPECは公共の水に一切頼っていないのでこの乾期の時の水管理がとても大切。

ここで使っている水は3種類、
飲み水は井戸と雨季の間に貯めた雨水、
それ以外は土地の間を通ってる川の水をタンクに貯めたもの、
それで全てをまかなっているので大きなタンクがエコビラ内にたくさんある。


先日もそのひとつを新しく作った、
ヘホセメント、日本語ではなんて言うのかな、
直訳すると鉄のセメントと呼ばれる技術、
細い鉄の線でかたどった後そこに薄くセメントを塗っていく。




ちなみにこのヘホセメントを使ってタンク以外にも大きなベンチや映画館(建設中)、
サウナなどIPEC内の様々なものが造られてる。

と、
話は水に戻って、乾期に入ると水の使い方に気を付ける、
水が無限にあるものではないと実感するからとても大切にする。

川の上流はエコビラ以外の土地もたくさん通っているので残念ながら飲めないのだけれど、
それでシャワーも食器洗いもするので川を汚さないようにすることがすぐに自分たちに直結する。

町に住んでいた時は水が無くなるなんて考えもしなかったし、
どこから来てどんなものが入っていてどこへ流れていくかなんてことも恥ずかしいけれど正直真剣に考えたことなんてなかった。

ここでは全てが繋がるからいつだって真剣(ほんとにゲンキン)。
食器洗いも、洗濯も、そうじも、シャンプーも、もちろん畑で使うものも、
これ自分たちの口に入ったらやだよね、
ってものは自然に使いたくなくなる。
いや本当は町の生活だって全て繋がっているんだけどそれを実感するのが難しいんだよね。

きっと昔はみんなこんな風にシンプルに生きてたから、
エコなんてわざわざ言わなくても自然に自分たちの土地の水を大切にしてきたんだろうなって思う。

ここに居ると私たちは重要なことを随分人任せにして生きてしまっているんだなってことをつくづく思いしらされまする。

水って本当に大切、
体の約65%が水でできている私たちだからこそ、
良い水を使っていきたいし、
残していきたいよね。

さてここで使った水はどこに流れていくのか、
されはまた次回に。
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