道具としてのカメラ




今まで数年間、ずっとミラーレス機を使ってきました。なぜなら手軽に撮れて軽かったからです。
ミラーレス機のおかげで写真に対する情熱みたいなものも徐々にではありますが戻ってきました。

しかし最近、ミラーレス機ではどうも満足感が得られないのも事実でした。そこそこ綺麗な写真は撮れるのですが「自分で撮った」感覚がなく、カメラに撮らされている、そんなカメラ任せな感覚が常にありました。

そこで、5年ぶりにカメラを重い一眼に戻しました。
皮肉なもので今はミラーレス機の方が人気が高く、下取りも高い。そのおかげで一眼を差額無しで購入できました。

今回購入したのはα77。液晶ファインダーを搭載していて正確には一眼レフではありません。
また発売から2年が経過しており、モデル末期です。さらには高感度ノイズやレスポンスで某掲示板で散々な評価を受けている、じゃじゃ馬な機種です。

それでもあえてこの機種にしたのはフィルム時代には当たり前にあった「意図して撮らないと失敗する」という点です。

確かに高感度ノイズもあります。レスポンスも良くはありません。ですが「ハマる」と言う感覚がこれほど楽しい機種もないのではないかと思います。
よく考えてみれば高感度での画像の荒れはフィルム時代は当たり前だったし、レスポンスも慣れでカバーできます。そう考えるとシンプルに写真を撮るのであれば、この機種は自分にとっては良い選択なのではないかと思えてきました。

今まで使ってきたミラーレス機が評判も良い機種だっただけに、利便性を捨ててまで機種を変えることには抵抗もありました。しかし自分がより撮りたいものをより自分のイメージに近づけるのではないかと思っています。
  • Love
  • Save
    Add a blog to Bloglovin’
    Enter the full blog address (e.g. https://www.fashionsquad.com)
    We're working on your request. This will take just a minute...