シュタイナー保育園の内装。


あ~、いよいよ明日でシュタイナー保育園生活が終わってしまう、
すでに心はサウダージ。

今日は私たちの愛する保育園"ROSA DO CAMPO"の内部をちょっとご紹介、
とても素敵な内装なのだけれどひとつひとつは自宅でもできそうなシンプルなものばかり。


中に入ると天井にまあるく柔らかな印象を与える布が下げられている、
カーテンは自然光が入る薄い生地、
どちらも淡いピンク色で子どもが落ち着く子宮の色をイメージしてるそう。
基本的には電気をつけず自然の光で過ごす。


入口を入ってすぐの部屋は先生が毎日おやつを作るキッチンに併設された、
キッチンのおもちゃのある部屋。
子どもたちは先生が料理する様子を感じながら自分たちもままごとをする。
ここには他に木のアイロンやアイロン台のおもちゃなど家庭の延長のようなものが置いてある。


次の部屋はSala do sonhoと呼ばれる部屋、
直訳すると夢の教室。
マットレスをひいた上にハンモックがかかっていて、
子どもたちは自由時間に好きにごろごろする部屋。
このハンモック、部屋に吊るした太めの紐に大きな布を結んだだけ、
好きな高さに形にして結べば出来上がり!


おもちゃは全て天然素材。
私は少ない木のおもちゃで育ったのだけれど今でもその感触を愛しく思い出す、
だから実体験として、とても良いと思う。


ヒモはぬいぐるみにつけてひっぱったり、
洋服に巻いたり自由度の高い遊び道具。
私が保育園で与えられたの手仕事のひとつはこの紐作り。
下の籠の中には人形の洋服や、子供たちのちょっとした変装用服など。


園内の所々にある羊毛でできた飾り、
羊毛の素材って見ているだけどほんわか~。


4週間ごとに変える季節を表す飾り、
イースターやクリスマスなど決まった宗教行事以外は先生が考える、
今回のテーマは家族。


聖書に精通していないと理解が難しいのかなと聞いたら、
これは子どもたちに季節、時間の流れを感じさせるものだと、
日本にも大切な行事がたくさんあるでしょ、
そういうものをここで表せばいいのよ、
と教わった。

なるほど、
祖父母と同居で育った私たちは、
お盆や、15夜、節分、そういう行事を家庭の中で体験してきた。
そういう季節の節目の行事が今も心に、体に、残っている、
そうだった、大切なことが思い出したようでとても嬉しかった。

とても丁寧にひとひとつ心がこもった内装、
でもシンプルで自分の家でもやってみようと思えるものばかり。

そして、
「人によってはシュタイナーって敷居が高い、必要な物も高いと言うけれど、私が以前勤めたブラジルで最初にできたシュタイナー学校のおもちゃは古い昔の物ばかりでそういうのを大切に使ってた、それに何かを買わなくったって庭に落ちてる石や木やそういうものでシュタイナーの世界はいくらでも表現できるのよ。物なんて二の次、大切なのは思想とその中にある人と人。」

と言ったシルバーニ(ここに勤務している先生のひとり)の言葉もとても印象的だった。

何かを買うとか、揃えなきゃとかそういうことではなくて、
身近にあるものでこの園のような素敵な世界を自分の家庭でも表現していきたい。
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